テレビCMやインターネット広告などでよく見かけるFX(外国為替証拠金取引)。
このFXでは、小資金でも大きな利益を稼げるという特徴から、人気の高い金融商品となっています。
ただ、金融商品という事は、他の株取引や仮想通貨などのように、利益を稼げる一方で損失も出す可能性があります。
そのため、FXではより慎重に取引する必要があります。
しかし、中にはFXに興味があるものの、実はFXについて良く分かっていないという人も少なからずいるようです。
そこで、当記事ではFX(外国為替証拠金取引)とは?その仕組みについて解説します。
FXとは?

まずは、FXの基本中の基本、FXとは何のことなのか?について解説します。
FXの定義
FXとは、「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」を意味します。
これは、異なる国の通貨を売買し、その価格差を利用して利益を得る仕組みのことを指します。
例えば、米ドルと日本円の通貨ペアでは、1ドル=100円でドルを購入し、その後1ドル=105円になった場合、5円の差額が利益となります。
このように、各通貨の価格変動を利用するのがFXの基本戦略となります。
外国為替市場の特徴
外国為替市場は、世界中の通貨が取引される場であり、世界で最も取引量の多い市場の一つです。
この市場は、主要地域(東京、ロンドン、ニューヨーク)ごとに取引時間が異なるため、平日24時間常に動いているのが特徴です。
さらに、投資家やトレーダー、企業、政府機関など、様々な参加者が取引を行うため、活発な取引が行われています。
FXの取引で利用される基本用語
FX取引で頻繁に使われる用語を覚えることは、取引で失敗しないための第一歩となります。
例えば、「通貨ペア」とは、取引対象の2つの通貨(例:米ドル/円)を指します。
また、「スプレッド」は、売値と買値の差を指し、これは実質的な取引コストになります。
そして、「レバレッジ」は、自己資金の何倍もの取引が可能になる仕組みのことであり、少額でも大きな額の取引が可能です。
ただ、負けた場合には大きな損失に繋がるリスクも伴います。
外貨両替との違いとは?
FX取引と外貨両替は、なんとなく似ているように見えますが、大きな違いがあります。
外貨両替は、実際に現金として外貨を交換しますが、FXでは通貨自体のやり取りを行う訳ではありません。
FXは、通貨の価格差で利益を得ることを目的としており、価格が有利になるタイミングを狙って売買します。
また、FX取引は証拠金を利用して少額から取引が可能ですが、外貨両替はその都度全額が必要になります。
レバレッジの基本概念
レバレッジとは、自己資金の何倍もの取引を可能にする仕組みのことです。
日本のFXでは、最大25倍までのレバレッジを利用することが出来ます。
例えば、5,000円の証拠金を元に25倍のレバレッジを使えば、125,000円分の取引が可能になります。
この仕組みによって、少額の資金でも大きな利益を狙うことが出来るのです。
ただ、レバレッジは利益を増やす可能性がある一方で、リスクも大きくなるため、慎重に使う必要があります。

レバレッジの扱いは慎重にお願いしますね。
FXで利益を得るための仕組み


ここでは、FXで利益を得るための仕組みについて解説します。
通貨ペアと売買の関係
FXとは、異なる2つの通貨を組み合わせた「通貨ペア」を対象に取引を行うことです。
「ドル/円(USD/JPY)」や「ユーロ/ドル(EUR/USD)」などが一般的な通貨ペアになります。
そして、FX取引では、通貨ペアの一方を買うと同時にもう一方を売る仕組みとなっています。
例えば、1ドル=100円のときに「ドルを買う」取引を行い、1ドル=105円になった際に売却すれば、その差額で収益を得ることが出来ます。
仮に、この取引の数量が1,000ドルであれば、利益は5,000円になります。
この仕組みにより、FXでは円高局面でも円安局面でも、適切なタイミングで売買を行うことで利益を生むことが可能です。
スプレッドと取引コスト
FXでは、売りと買いの価格差である「スプレッド」と呼ばれるコストが発生します。
FXでは、基本的に取引手数料は無料ですが、このスプレッドは事実上の取引コストの一つとなっています。
そして、スプレッドは、FX業者が表示する「売値(Bid)」と「買値(Ask)」との差額のことです。
この差額が、実質的な取引コストとなるため、利益を得るにはこのスプレッド分を上回る為替変動が必要になります。
例えば、1ドル=100円が買値であり売値が99.98円の場合、スプレッドは0.02円となります。
このため、利益を得るには、為替レートが売買方向に0.02円以上動く必要があります。
FXで利益を得る仕組み
FXでは、為替レートが変動することで利益が発生します。
この利益を、「為替差益(キャピタルゲイン)」と呼びます。
例えば、円安局面では、円を売って外貨を保有し、その後円高局面で外貨を円に交換することで利益を得ることが出来ます。
また、反対に円高局面では、円を買って外貨を売ることが稼ぐための基本戦略になります。
つまり、FXでは円安・円高のどちらの相場でも適切なトレードを行うことにより利益を得ることが出来るのです。
そのため、まずは為替相場の上昇と下降の動きを正確に予測する分析力を養う必要があります。
スワップポイントの活用
FXでは、為替差益だけでなく「スワップポイント」でも利益を得ることが可能です。
スワップポイントは、取引を通じて保有する通貨ペア間の金利差によって発生します。
例えば、金利の高い国の通貨を買い、金利の低い通貨を売ると、その金利差分をスワップポイントとして受け取ることが出来ます。
そして、このスワップポイントですが、主に中長期の取引方法で活用されることが多いです。
メキシコペソ/円や南アフリカランド/円といった高金利通貨を長期的に活用することで、毎日スワップポイントを積み上げることが可能です。
ただ、逆に金利の低い通貨を買う場合には、スワップポイントを支払う必要があるため注意が必要です。



FXでは為替差益とスワップポイント、この両方で利益を得ることが出来ますよ!
まとめ
今回の記事でのポイントは下記の通りです。
- FXとは、異なる2国間の通貨を売買し、その価格差を利用して利益を得る仕組みのことです。
- FX取引では、レバレッジやスプレッド、スワップなどの専門用語があります。
- FXでの基本戦略は、安い通貨を買って高くなったら売ることです。
- FXでは、高金利通貨を長期間保有することでスワップポイントを受け取ることが可能です。



FX初心者の場合、まずは専門用語やその仕組みを理解しましょう!