これからFXを始めようと考えている人にとっては、FXの世界について良く分からない場合が多いかと思います。
もっとも、事前にFXについて色々と調べているとは思います。
ただ、調べていたものと実際に取引したものとでは、多少なりともその感覚にはズレが生じるケースがあります。
そのため、FX初心者がいきなり自分のお金を使って取引を行う事はあまりお勧めできません。
何故なら、FXを始めていきなり大きな損失を出してしまう可能性があるからです。
そこで、FX初心者の人は、FXを始める前=FX会社を選ぶ際にデモトレードの活用をお勧めします。
基本的に、各FX会社ではこのデモトレードを体験する事が出来るため、まずはこのデモトレードでFXの感覚を掴む事から始めて下さい。
ただ、FXのデモトレードに関しては、その利用に意味があるのか?意味長いのか?について悩んでいる人がいると思います。
そこで、当記事では、このデモトレードに意味があるのか?意味が無いのか?についても解説しますね。
デモトレードは仮想トレード
このデモトレードですが、デモ=仮想のトレードになります。
そして、デモトレードはあくまで仮想のトレードになるため、自分のお金を使う必要はありません。
FX会社の仮想通貨(とは言ってもビットコインとは異なります)を元に、実際のFX取引を体験するためのシステムになります。
各FX会社の取引ツールの使い勝手を確認したり、FXの各種注文方法や為替チャートの動きや各種分析ツールの確認な度を行います。
このデモトレードではFXについて色々と覚える事があるため、FX初心者はまずこのデモトレードを行って下さい。
デモトレードで確認すべきこと
ただ単に、デモトレードを行っていても、あまり身に付く事はありません。
デモトレードを行う以上はしっかりとした目的を持って行う必要があります。
そこで、ここではデモトレードで確認すべきことについて解説します。
各種注文方法の確認
FXには、色々な注文方法があり、これらの注文方法については、よく使う注文方法とあまり使わない注文方法とに分かれています。
例えば、今すぐ注文したいという時に使う成り行き注文や、為替レートが狙いのレートに来たら注文する指値注文などについては、よく使う注文方法になります。
そのため、こういった注文をスムーズに行う事が出来るのか?の確認が必要になります。
約定スピードの確認
この約定とは、出した注文が通る事になり、約定スピードとは注文が通るまでの速さになります。
ただ、この約定スピードが遅いと下記のような不具合が生じます。
●注文が約定しない
●注文したレートとは異なるレートで約定した
このように、FXを行うにあたって不利な条件で約定してしまう可能性があるため注意が必要です。
操作方法の確認
国内FX会社の取引ツールは、FX初心者でも使いやすいように設計されていますが、中にはちょっと複雑な取引ツールもあります。
そのため、このデモトレードを通してFX会社の取引ツールの操作方法が自分に適しているのか?の確認を行って下さい。
取引ツールの操作方法が自分に適していない場合には、注文が遅れる、注文を間違ってしまったなどと、損失を出してしまう事があるため注意が必要です。
分析ツールの確認
FXには、移動平均線やRCI、ボリンジャーバンド、一目均衡表など、いくつもの分析ツールがあります。
ただ、FX会社の取引ツールによってはこれらの分析ツールが一部対応していないケースがあります。
そのため、FX会社の取引ツールが、自分の使いたい分析ツールに対応しているのか?の確認を行って下さい。
デモトレードの意味について
このデモトレードの意味についてですが、私の経験上ある部分についてはとても意味があります。
ただ、ある部分についてはほとんど意味はありません。
つまり、デモトレードは意味がある事もあれば意味のない事もあるという事になります。
意味のある部分とは?
まずは、デモトレードの意味のある部分ですが、それは下記の通りです。
●各FX会社の取引システムを体験する事が出来る
●実際にFXの注文方法を体験する事が出来る
特に、FX会社(主に国内FX会社)によっては取引システムの使い勝手に差があります。
注文の約定スピードや自分にとって使いやすいのか?については実際にシステムを使ってみない事には分かりません。
そのため、FX初心者が各FX会社の取引システムやその注文方法を理解するという点においては、デモトレードはとても意味のあるものと言えます。
意味のない部分とは?
デモトレードでは、各FX会社が用意している仮想の通貨によって、実際に取引システムを体験する事が可能です。
そのため、このデモトレードでは、自分で考えたトレード手法を自分の資金を使う事無く試す事が可能です。
ただ、自分の資金を使わないという事は、そこには資金に対するプレッシャーが掛かって来ません。
いくら勝っても負けても自分の懐具合には全く影響する事はありません。そのため、デモトレードでは大胆なFXを行う事が出来ます。
これに対して、実際に自分の資金を使ってFXを行った場合、そこには資金に対するプレッシャーが掛かってきます。
●損失が出たらどうしよう
●ロスカットに遭ったら立ち直れない
デモトレードのようにストレスフリーでFXを行う事が難しくなります。
その結果、デモトレードではうまく行っていた事が、実際のFXではうまく行かない事が多々あるのです。
そのため、デモトレードで挙げた成果(結果)については、あまり意味のないものと言えます。
あくまでデモトレードはFXを練習するためのツールという認識で行って下さい。
まとめ
FX初心者は、まずは各FX会社のデモトレードに申込を行いましょう。
その後、 このデモトレードによってその会社の取引システムが自分にとって使いやすいのか?必要な機能は揃っているのか?などについて確認を行って下さい。
また、デモトレードの結果はあくまでデモトレードのみに適用されるものです。
自分の資金を使って実際にトレードを行う場合には、デモトレードの結果をあまり過信し過ぎないようにして下さい。